採用情報

平成17年、当施設の開所時に介護福祉士として入会し、今年で20年目となりました。専門学校卒業当時は20歳。介護福祉士としても社会人としても未熟で、先輩方にご指導いただき、手探りでがんばっていた日々を思い出します。開所して間もなく、入所された女性利用者様とのやり取りで、いまも鮮明に覚えているエピソードがあります。

利用者様から「息子に迷惑をかけるから施設に入った。でも、本当は家で暮らしたかった。」と話され、新人の私はうまく応えることができず、ただ頷くだけでした。数ヶ月後、退所の際「あなた達にお世話になってよかった」と涙を流しながら話していただきました。当時、言葉で応えることはできませんでしたが、精いっぱい寄り添ってケアをしたことが、利用者様の感謝の言葉につながったと感じています。当時の経験が、少なからず介護の仕事を続けてきた原動力になっています。

私生活では、25歳で結婚し3児の母となりました。当時の職員紹介（約20年前）からあっという間に感じますが、中三・中二・小五の息子達は、勉強そっちのけで毎日サッカーに夢中です(笑)。子育てに悩み、退職を考えたこともありましたが、産休や育休をとりながら、仕事の悩みはもちろん、プライベートでも先輩や同僚に支えられ、相談できる環境があったからこそ、長く勤めることができています。

令和５年度からは支援相談員として勤務しており、資格を活かしステップアップをすることもできました。いまは入退所の相談や関係機関との連携など、奔走する毎日です。まだまだ勉強中の身ではありますが、20年前の私よりも、話を聴き、応えることができるようになったと感じています。

利用者様やご家族様の人生に関わることに責任を持ち、これからも初心を忘れず、何事にも真摯に取り組んでいきたいと思います。