検査内容の説明
検査項目
- 脳MRI(磁気共鳴画像検査)
- 脳MRI検査は、騒音防止の耳栓をつけ、専用台に仰向けになって動かないように体・頭部を固定して行います。高周波の磁場を与えたドームに上半身を通過させ、一定の電波を当てることで細胞の水素原子に共鳴現象を起こさせ、その反応信号を画像化して脳の断面図を映し出す検査です。
CT検査のように放射線被ばくの心配がいりません。横、縦、斜め等の任意の方向から撮影できます。骨の影響を受けないため、脳の構造を鮮明に写しだして脳梗塞や脳腫瘍の病変を調べるのに有効です。検査時間30~40分 - 脳MRA(磁気共鳴血管画像検査)
- 脳MRA検査は、造影剤を使わずに脳血管を同時に描き出すことができます。血流の情報により脳動脈の狭窄や脳動脈瘤(くも膜下出血の原因となる【こぶ】)などの早期発見に有効です。
- 高次脳機能検査
- 基準値:25点以上
記憶・注意(集中)・言語・知能などに関する検査を行います。認知症の有無と程度を知ることにより、認知症の早期発見と予防・治療を行うことができます。 - 心臓超音波検査/頸動脈超音波検査
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- 心臓超音波
胸壁から超音波をあて、心臓等の組織からの反射波を画像処理して診断する検査です。この検査は心臓の形態や収縮運動をリアルに把握できるため、弁の異常の有無、心肥大や心内腔拡張の有無、心室壁の収縮運動の良否等の情報が得られます。 - 頸動脈および腹部大動脈超音波検査
頸動脈部および腹部大動脈部に超音波をあて動脈壁やその内腔の状態を把握することができます。動脈硬化の診断や腹部大動脈瘤・乖離等の発見に有益です。
- 心臓超音波
- ホルター心電図
- ホルター心電図は、長時間(24時間)心電図を記録する検査をいいます。心電図所見は常に一定なものではなく、通常の健診で行われる安静時心電図検査は記録時間が短いため情報量が十分ではなく診断上限界があります。ホルター心電図検査を行うことにより不整脈や心筋の虚血(循環不全)の際の心電図変化をもれなく把握できるため有用です。心疾患は無症状のことも多いため潜在性心疾患の診断にも威力を発揮します。
- 胸部低線量CT検査
- 胸部にX線を照射して人体のX線吸収値を検出器で測定し、その情報をコンピュータで処理し断層像を得る方法です。通常造影剤は使わないで行います。複数列のスキャンにより撮影時間の短縮が図られ、解像度の高いCTで薄いスライスにして小さな肺がんの早期発見に有効です。
- 内臓脂肪CT検査
- 腹部の断面をX線撮影し、内臓の脂肪量を測定します。内臓脂肪面積が100平方センチメートル以上の方は内臓脂肪型肥満と定義されます。
- 膀胱超音波検査
- 下腹部の皮膚の上から超音波をあて、膀胱を観察する検査です。主として膀胱がん、結石に有益です。
- ヘリコバクターピロリ抗体
- 胃がんにはピロリ菌感染が深くかかわっています。当菌の感染により胃粘膜の萎縮が進むほど胃がん発生のリスクが高まります。萎縮度は「血清ペプシノゲン」を血液検査で調べることができます。
- 腫瘍マーカー(CEA)
- 胃がん、大腸がんなどの腫瘍マーカーです。消化器のがんをはじめ、肺、卵巣、乳がんなどで高値になります。喫煙や炎症性疾患、肝硬変、糖尿病でも高値になることがあります。
- 腫瘍マーカー(CA19-9)
- すい臓がんをはじめ胆道、胃、大腸がんなどの主に消化器のがんなどで高値になります。
- 腫瘍マーカー(CA125)
- 卵巣がんで高値になりやすく、その他子宮がんやすい臓、胃、大腸がんなどでも高値になることがあり、子宮内膜症、月経、妊娠、肝硬変、膵炎などでも上昇します。
- 腫瘍マーカー(シフラ21-1)
- 肺がんの腫瘍マーカーです。特に扁平上皮がんの判定に効果を発揮します。肺がんの検査においても幅広く用いられております。(肺専門ドックの検査となります)
- 甲状腺機能検査(ホルモン検査)
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- TSH
基準値:0.35~4.94μIU/ml
脳下垂体からでるホルモン(甲状腺刺激ホルモン)で、甲状腺ホルモンの量を一定に保つ働きをします。 - FT4
基準値:0.70~1.48ng/dl
甲状腺ホルモンの1つ、サイロキシンの遊離型をFT4といいます。甲状腺から分泌され全身の細胞に作用して代謝を高める働きをします。甲状腺ホルモンが過剰になるとバセドウ病など甲状腺機能亢進症、欠乏すると橋本病などの甲状腺機能低下症を招きます。
- TSH
- 血清鉄検査
- 男性:60~200μg/dl 女性:40~160μg/dl
血清鉄とは血液中に含まれる鉄分のことです。鉄分はヘモグロビンの原料として、ヘモグロビンは赤血球中の大部分を占めている血色素で酸素を体内の組織に運び、代わりに二酸化炭素を受け取り肺で放出する働きをします。基準値を外れる場合は体調不良による一時的な異常の他、高値の場合、溶血性貧血、白血病、再生不良性貧血、肝硬変の疑い。低値の場合、鉄欠乏性貧血、出血性貧血、慢性感染症、腫瘍の疑いがあります。 - 子宮頸がん検査(内診と子宮頚部細胞診)
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- 子宮頚部細胞診
細胞診は液状処理細胞診法(LBC)により行っております。子宮がん発見に有効です。
- 子宮頚部細胞診
- HPV(ヒトパピローマウイルス検査)※子宮頸がん検査と併せて行います。
- HPV検査は採取した細胞から感染を調べます。多くの人は自分の免疫力でウイルスを排除できますが、約10%の人が排除できず感染が持続する場合があり、長期化すると細胞が変形し子宮頸がんに進行します。子宮頸がん検査と併せての受診となります。
- 乳房超音波検査
- 乳房に超音波をあて、しこりの有無を検査します。乳腺が発達した若い方でも年を重ねた方でも写り方には差がなく、小さなしこりの発見に優れています。
- 血圧脈波検査
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- ABI
基準値:<0.90
ABI(足関節上腕血圧比)は脚の動脈の狭さ・詰まり具合を調べることができます。足首と上腕で同時に血圧を測り血圧比をだします。上腕の血圧より足首の血圧が低いと閉塞性動脈硬化症の可能性が高くなります。値が0.9未満であると詰まっている可能が高く、値が低いほど重症になります。 - CAVI
基準値:<8.00
CAVI(心臓足首血管指数)は動脈の硬さを表す指標です。両腕と両足首の血圧と脈波測定します。心臓から足首までの距離を測り、心臓と足首の脈波の時間差から脈波速度を割出し、コンピューターが血圧を加味して数値計算をします。脈波速度が大きいほど心筋梗塞や脳梗塞の恐れが高くなります。数値が9.0を超えると約半数の方に動脈硬化が発症している可能性が高くなります。 - BNP
基準値:20pg/ml以下
BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)は、心臓を守るため心室から血液中に分泌されるホルモンです(血圧を低下させ、利尿促進を促し、心臓肥大や線維化を抑える)。血液検査。心臓の機能が低下して心臓への負担が大きいほど多く分泌され数値が高くなります(心不全、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症)。
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