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100歳プロジェクトPart 2 認知症の方が安心する『声かけ 」
同じことを何度も繰り返したり、さっき聞いたことを忘れたり、大声を出したり、、、
そのような症状にどう対応すれば良いか、悩んでしまうことはありませんか?
認知症の症状には、記憶障害や幻視・幻聴、感情が不安定になる等、様々な症状があります。症状緩和のためには、その方の性格や状況に合わせ、臨機応変に対応する必要があります。
今回は、認知症のケアの基本でもある『声かけ』について紹介します。
<言ってはいけない言葉>
認知症の方への対応の際、望ましくない声のかけ方があります。そのような声かけをしてしまうと、更に症状を悪化させる危険性もありますので、以下の例に注意し、声かけをするよう心がけましょう。
1.物忘れに対する指摘
認知症の方は、食事を摂ったことを忘れるなど、記憶に障害をきたすことが多くあります。
認知症の方が、ご飯を食べたのに「食べていない」と話すときは、「さっき食べたでしょ」と指摘するのではなく「お腹が空いているのですか」など、相手の気持ちを理解しようとする声かけを心がけましょう 。
2.責める言葉
認知症の方も心は正常に生きています。相手を傷つけたり責めたりする言動は避けましょう。
介護する方も戸惑うことが多いかと思いますが、まずは冷静になり「いっしょにトイレに行きましょう」など、相手の気持ちの寄り添い声をかけてみましょう。
3.否定的な言葉
認知症には幻視・幻聴などの症状もあり、何もないのに「虫がいる」「子どもがいる」などと話すことがあります。周囲からみると「おかしなことを言っている」と感じるかもしれませんが、本人は現実として捉えているため、否定するような言葉は控えましょう。
実際にないものを「そこにある」ということへの対応は難しいかもしれませんが、「子どもが遊びに来たのですね」など、その方が見えているものに合わせ、安心できる声かけを行いましょう。
<声かけのポイント>
1.優しい言葉に言い換えてみましょう。
何気なく言ってしまう「座ってて!」「待ってて!」という言葉も命令口調はさけることで、受け取る側の印象も変わります。「座っていてね。」「あと5 分待ってね。」など、優しい言葉に言い換えることで安心につながり、症状が穏やかになることがあります。
2.笑顔や穏やかな表情で声をかけましょう。
笑顔や穏やかな表情は、相手の心が和み、気持ちも落ち着きます。認知症の方は、言葉(意味)の理解が難しくなることがありますが、相手の表情や口調は敏感に感じとります。「これ、素敵ね!」「ありがとう」など、ほめる言葉や感謝の気持ちを伝え、心地よい感情が持てるようにしましょう。
認知症の方への声かけは、「常にこれが正解」というものは存在しません。しかし、相手に合せてコミュニケーションをとることで、安心し穏やかな気持ちになり、症状を緩和することができます。コミュニケーションの際は、『言ってはいけない言葉』、『声かけのポイント』を参考にしてみてください。
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